ガマズミ・莢蒾 Viburnum dilatatum スイカズラ科
明るい山野に自生する落葉低木。花期は5月~6月。秋に果実が赤く熟し、食用になる。
ニワゼキショウ・
庭石菖 Sisyrinchium rosulatum アヤメ科
北アメリカ原産の帰化植物。別名はノハカタカラクサ(野博多唐草)。日当たりのよい芝生や草地などに群生する。草丈は10~20㎝で、花径が1.5㎝程の一日花が咲く。花色には白と赤紫があり、花の中心部は黄色い。花期は5月~6月。
ムラサキツメクサ
紫詰草
Trifolium pratense
マメ科
ヨーロッパ、西アジア、北西アフリカ原産。別名はアカツメクサ。シロツメクサと共に牧草として日本に持ち込まれたが、野生化して各地に分布している。花のすぐ下に葉がつく。花期は4~8月。
ヒルザキツキミソウ
昼咲き月見草Oenothera speciosa アカバナ科
北米原産。観賞用として移入されたものが野生化している。和名は宵に咲くツキミソウと違って、昼間でも咲くことに由来する。花期は5~7月。
トキワツユクサ・
常磐露草Tradescantia fluminensis
ツユクサ科
南米原産で観賞用として導入されたものが野生化している。林床などのやや湿った日陰に群生する常緑の多年草。花には3枚の萼片と3枚の白い花弁、花糸に多数の毛がついている6本の雄しべと1本の雌しべがある。花期は5月~7月。
ヤマボウシ・山法師
Cornus kousa
ミズキ科
東北南部から九州の野山に見られる落葉樹で公園や街路、庭木としても利用される。4枚の白い花びらのように見える総苞片を頭巾をかぶった僧侶に見立てた。桑のような実をつけることからヤマグワとも呼ばれる。秋の紅葉も美しい。花期は5月~7月。
コマツヨイグサ
小待宵草
Oenothera laciniata
アカバナ科
北アメリカ原産。道端や畑の畦、砂浜など、分布域が広がっている。花期は5~11月。
テイカカズラ・定家葛Trachelospermum asiaticum
キョウチクトウ科
本州から九州までの林内に自生する常緑つる性有毒植物。茎から気根を出して幹や岩に絡みつく。和名は歌人の藤原定家が愛する人を忘れられず、蔓になってその人の墓に絡みついたという伝説にちなむ。花は白く、船のスクリューのような形で、甘い香りを放つ。花期は5月~6月。
温帯スイレンNymphaea spp.
スイレン科
ヨーロッパ原産。セイヨウスイレンの園芸品種。丸い葉を水辺に広げる浮葉植物。春早くに成長し、水面全体を覆い尽くすほどに繁茂する。そのため、在来水生植物の生育場所を奪ったり、酸欠状態となって水生動物が生息しにくい環境にしてしまったりすることから、重点対策外来種に指定されている。花期は5~8月。
ナヨクサフジ・
弱草藤Vicia villosa subsp. varia
マメ科
ヨーロッパ原産の一年生草本。飼料や緑肥用に導入されたものが道端や荒れ地などで野生化している。秋に芽生え、春から初夏にかけてつるが1~2m伸びて、紫色の花を咲かせる。和名はなよなよしたクサフジ(在来種)との意味である。花期は5~8月。産業管理外来種。
スイカズラ・吸い葛Lonicera japonica
スイカズラ科
山野や道端に自生するつる性植物。葉のつけ根に2つ並んで細い筒形の芳香のある花が咲く。花の蜜を吸うと甘いことからこの名がある。別名の「金銀花」は、花の色が白から黄色に変化することに由来する。また、「忍冬(ニンドウ)」という別名は、寒い冬でも耐え忍ぶように葉を茂らせることによる。花期は6~7月。
ノハナショウブ
野花菖蒲
Iris ensata var.
spontanea
アヤメ科
北海道から九州までの湿地や畦畔などの水辺や湿った草地に自生する。ハナショウブの原種。花茎は60~100㎝ほどで、花は小さい内花被片と大きい外花被片が3枚ずつあり、外花被片は基部に黄色い筋が入り、下垂する。花期は6月~7月上旬。千葉県RDB:重要保護生物(B)
ミズチドリ・水千鳥
Platanthera hologlottis ラン科
北海道から九州の湿地に自生する。花茎は50~100㎝ほど。白い芳香のある花を穂状につけ、下方から開花する。花期は6月~7月。千葉県RDB:重要保護生物(B)
クサレダマ・草連玉
Lysimachia vulgaris var. davurica
サクラソウ科
北海道から九州までの明るい湿地に自生する多年草。和名はマメ科のレダマ(連玉)に由来する。葉は2~4枚が輪生するが、3枚であることが多い。草丈は1mを超えるものがあり、5弁の黄色い花がたくさん咲く。花期は6月下旬~7月。千葉県RDB:要保護生物(C)
コモウセンゴケ Drosera spathulata
モウセンゴケ科
宮城県以南の本州から南西諸島に分布する小型の食虫植物。葉はしゃもじ型であり、地面に張りつくように広がる。冬には赤色に紅葉する。湿った粘土質の崖などに多い。花期は6月~9月。千葉県RDB:要保護生物(C)
ツユクサ・露草Commelina communis
ツユクサ科
和名は露を帯びた草という意味。日本各地の道端,庭先,明るい林の下などでごく普通に見られる。花弁は3枚で、上部の2枚は青くて大きいが、下部の1枚は白くて小さく目立たない。秋に4個の種子ができる。花期は6~9月。
ホタルブクロ・蛍袋 Campanula punctata
キキョウ科
北海道から九州の山野や道端に自生する。大きな釣鐘型の花が咲く。花期は6月~8月。
ヤナギハナガサ・柳花笠 Verbenaceae bonariensis クマツヅラ科
南米原産。集合花が花笠のように見え、葉が柳のように細いことから名づけられた。サンジャクバーベナ(三尺バーベナ)ともいう。草丈は1mを超える。開花期は6~9月。
ホテイアオイ・布袋葵Eichhornia crassipes
ミズアオイ科
南米原産。観賞用として明治時代に移入された。和名はふくらんだ葉柄を七福神の布袋様のお腹に見立てた。ウォーターヒヤシンスともいう。花期は6~10月。
コオニユリ・子鬼百合
Lilium leichtlinii var. tigrinum ユリ科
北海道から九州までの湿地や山地の草原、海崖の草地などに自生する。草丈は1~1.5mほどで、オニユリに似るが、むかごができない、茎は緑色で顕著な毛がないことで区別できる。鱗茎はユリ根として食用にされる。花期は7月~8月。千葉県RDB:要保護生物(C)
ヤマユリ・山百合
Lilium auratum ユリ科
日本原産。自然分布は東北から近畿まで。草丈は1~1.5m、花の直径は20cm以上にもなり、甘く濃厚な香りを放つ。鱗茎(球根)は百合根と呼ばれ食用になる。花期は7~8月。
ハス・蓮
Nelumbo nucifera
ハス科
古代に中国から渡来した。花托の形が蜂の巣(ハチス)に似ることから転じてハスと呼ばれるようになった。緑色の若い種子はそのまま食べられる。地下茎は蓮根と呼び、食用にする。食用ハスの花は白色。花期は7~8月。
セイヨウヒルガオ
西洋昼顔
Convolvulus arvensis
ヒルガオ科
ヨーロッパ原産のつる性植物。観賞用として移入されたものが、野原や道端などで野生化している。花の直径は3㎝ほどなので、姫昼顔(ヒメヒルガオ)の別名がある。花期は7月~9月。
ガガブタ・鏡蓋 Nymphoides indica
カラスウリ・烏瓜
Trichosanthes cucumeroides ウリ科
つる性の多年草。雌雄異株で花は夏の夜中に一日だけ咲く(写真は雄花)。白い花弁の先は糸のように、細長く切れ込む。秋(10月頃)に朱色の果実が実るが、苦くて食用に向かない。
タカサゴユリ・高砂百合
Lilium formosanum
ユリ科
台湾原産。観賞用に移入されたものが野生化している。大量の種子を散布するため、全国各地の道端や草地などで見られるようになった。テッポウユリに似るが、丈が 1.5m にも生長し、花もテッポウユリより大きく、花の外側に紫色の帯が入る。花期は8~9月。その他の総合対策外来種。
センニンソウ・仙人草Clematis terniflora
キンポウゲ科
日当りの良い山野や道端に見られるつる性の毒草。果実には白い毛があり、これを仙人のヒゲに見立てたことからこの名がついた。4枚のがく片が花弁のように見える。花期は8~9月。