アライグマ・洗熊 Procyon lotor アライグマ科

 北米原産。ペットとして飼われていたものが、放逐され、各地で野生化している。体長4060cm、尾長2040cm。目の周囲が黒く、尾に黒い輪の模様があり、長い5本指を持つ。夜行性で雑食性。手を洗うような仕草が、名前の由来になっている。在来中型哺乳類との競合や野生生物の捕食,農作物の食害、文化財を含む建造物への侵入や汚損,病原体の媒介等の問題があり、特定外来生物に指定されている。

 二ホンタヌキ・日本狸

Nyctereutes procyonoides viverrinus

イヌ科

  本州から九州までの里山に生息するが、市街地にも姿を現すこともある。体長は50cmほどで、体毛は夏と冬に換毛があり、冬毛は太って見える。夜行性で、食性は雑食。雌は春に巣穴で出産し、子育ては夫婦で行う。夏は親子で行動するが、秋になると子どもは独立する。

ニホンイタチ

Mustela itatsi

イタチ科

 自然分布は本州から九州までで、川や水田などの水辺でよく見られる。体長は雄が30㎝前後、雌が20㎝前後で、雄の方が大きい。指の間には水かき状の膜があり、泳ぎが得意。一夫多妻で、雄は繁殖期には数頭の雌と交尾するが、子育てをせずに単独生活する。そのため、雌が子育てをする。ネズミやカエル、魚類などを捕食する。

ニホンアナグマ

 Meles anakuma イタチ科

  本州から九州までの森林に生息するが、農耕地に姿を現すこともある。千葉県では南部で見られる。体長は5070cmほどで、目の周りに縦長の黒い模様があり、鼻先は黒い。休息や子育てに巣穴を利用する。夜行性で主に土壌中のミミズや昆虫などを捕食するが、カエルやトカゲなどの小動物も食べる。また、果物や木の実なども食べるので雑食性である。千葉県RDB:要保護生物(C)

キョン

Muntiacus reevesi

シカ科

 中国南部、台湾原産。千葉県では勝浦市にあった観光施設から逃げ出したものが野生化し、県南部を中心に分布が拡大している。農作物を食害したり、ヤマビルを運搬したりすることが問題となっている。特定外来生物