ニホンイシガメMauremys japonica

イシガメ科

 日本固有種で、本州、四国、九州の河川や池、水田などに生息する。甲長は雄が15㎝、雌が20㎝くらいまで成長する。雑食性でいろいろなものを食べる。雌は夏に1~2回ほど産卵する。環境省RDB:準絶滅危惧(NT)、千葉県RDB:最重要保護生物(A)

ミシシッピアカミミガメ

Trachemys scripta elegans

ヌマガメ科

 アメリカから愛玩用に移入された。眼の後ろに赤い模様があり、これが耳のように見えることが名前の由来になっている。幼体はミドリガメの名称で販売され、野外に放逐されたものが野生化して全国各地に分布している。日本生態学会は日本の侵略的外来種ワースト100に選定している。

 スッポン・鼈

Pelodiscus sinensis

スッポン科

 自然分布は本州以南で河川の中流域や湖沼などに生息するが、養殖場から逸出した個体に由来する個体群も見られ、両者の判別が難しい。甲羅は扁平で柔らかく、甲長が35㎝を超える個体も見られる。首が長く伸び、鼻先が管状に突き出る。

ニホンカナヘビTakydromus tachydromoides カナヘビ科

 日本固有種で沖縄を除く全国各地の林縁や草地、農耕地、庭先などで見られる。全長は18cm25cmほどで、尾は全身の2/3以上を占める。体表は光沢がなく、背中が褐色、腹側が黄白色、頭から尾にかけて黒褐色の帯状の模様がある。敵に襲われると尾を自切して逃れようとする。千葉県RDB:一般保護生物(D)

ヤマカガシ

Rhabdophis tigrinus

ナミヘビ科

 日本固有種で本州から九州までに分布する。カエルや小魚などを捕食するため、水田や川沿いでよく見かける。全長は70150cmほどで、鱗にはキール(隆起)があり、ざらつく。体側には赤と黒の斑紋が交互に並ぶが、地域や個体によって変異がある。猛毒はヒキガエルの持つ毒に由来する。千葉県RDB:一般保護生物(D)

ニホンマムシ・日本蝮Gloydius blomhoffii

クサリヘビ科

南西諸島を除く全国各地の水田や河川周辺、竹林など湿った場所に生息する。全長は4570cmほどで、体は茶褐色で銭形の模様があり、ハブより強い毒をもつ。夏に交尾し、卵胎生で翌年の810月に幼ヘビを産む。カエルやネズミなどを捕食する。千葉県RDB:重要保護生物(B)

クサガメ

Chinemys reevesii

イシガメ科

 遺伝子の解析により、江戸時代に大陸から持ち込まれ、定着した外来種であるという見解が示された。ニホンイシガメとの雑種化が問題となっている。危険を感じると臭腺からくさい臭いを放つ。雑食性。

カミツキガメ

Chelydra serpentina

カミツキガメ科

 アメリカ原産で、4つの亜種に分かれる。愛玩用に輸入されたものが野生化している。千葉県では印旛沼水系で繁殖し、駆除されている。最大甲長が50㎝まで成長し、背甲には3本の隆条があり、四肢は強靱で頭部が大きい。くちばしが鋭く、かみつくことが名前の由来となっている。肉食の傾向が強く、広範囲に在来種を捕食し、かまれたり、ひっかかれたりして、ケガをする危険があるため、特定外来生物に指定されいている。

ヒガシニホントカゲPlestiodon finitimus

トカゲ科

 2012年に外部形態とDNAの解析から西日本(近畿地方から九州)に生息する種をニホントカゲPlestiodon japonicusとし、東日本(北海道から近畿地方)に生息する種は新たにヒガシニホントカゲと命名された。日当たりの良い山林や草地、道端、石垣などで見られる。体長は20cmほどで、全身に光沢がある。幼体は黒地に薄茶色の縦縞が5本あり、尾は青色で、23年で成体になる。成体は全身が褐色で、暗褐色の太い縦縞がある。敵に襲われると尾を自切して逃れようとする。千葉県RDB:重要保護生物(B) 

シマヘビ

Elaphe quadrivirgata

ナミヘビ科

 日本固有種の無毒ヘビで、水田などでよく見かける。体長は1~1.5m。体色は黄褐色または褐色で、背面に4本の黒褐色の縦じまがあるが、縦じまがない個体も見られる。カエルやトカゲ、ネズミなどを捕食する。千葉県RDB:要保護生物(C)

ヒバカリ・日計Amphiesma vibakari

ナミヘビ科

 本州から九州に分布し、魚やカエルなどを捕食するため、渓流や水田などの水辺で見られる。体長は4060cmほどの小型のヘビ。名前は、かつては毒蛇とされ、噛まれたら命がその日ばかりといわれたことに由来するが、毒はない。千葉県RDB:一般保護生物(D)