ニホンイシガメ

 日本固有のカメで、本州、四国、九州及び周辺の島に生息し、河川、池、湿地、水田などで見かけることができます。雑食性で貝やミミズ、魚や昆虫など死体や柿やブドウなどの果実、植物の葉や花などいろいろな物を水中や陸上で食べます。雌は雄よりかなり大きくなり、夏に1~2回ほど産卵します。

 開発による生息地の破壊、水質悪化、ペット用の乱獲などにより生息数は減少していて、環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されるようになりました。さらに最近ではアライグマによる捕食被害が全国各地で報告されるようになり、また中国原産のクサガメとの雑種もイシガメの生息地の多くで見つかっています。千葉県はまとまった生息地として太平洋側の北限地域にあたる貴重な生息地で、私たち研究会では北総地域で2011年よりニホンイシガメの保全活動を行なっています。